2012年01月30日

本間正人・松瀬理保「セルフ・コーチング入門」(日本経済新聞出版社)

 上司による部下への指導で浸透したコーチングを、自ら実践できるように解説している。自分で記入できるワークシートの見本も掲載されている。

 自分の強みを探し、状況を前向きにとらえ、次の行動に移す。中身をざっくりと要約すると、こんな感じであろう。単に「建設的に考えよう」というだけでは行き詰まる場面もあるだろうことを想定しており、試す価値があるかもしれない。

 良心的だな、と感じるのは、事前にセルフ・コーチングの限界も示していること。この通りにすれば絶対に◯◯成功! といった書籍が氾濫しがちなこのご時世なだけに、好感度が高い。その限界を理解した上での対処法も紹介している。

 
posted by 山田克彦 at 12:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

池上彰「伝える力」(PHPビジネス新書)

 押しも押されもせぬ「名解説者」である池上彰氏が、スピーチや文書で相手の関心を引いたり理解してもらったりするためのノウハウを、ビジネスマン向けにまとめている。超ベストセラーらしい。

 目から鱗、というほどの素晴らしい技術が紹介されているわけではない。むしろ「聞き上手になろう」とか「カタカナ語の使い過ぎに気をつけよう」といった当たり前の事柄が列挙されているように感じる。ただ、1つ1つについて分かりやすい具体例を挙げて解説する辺りがうまい。

 それらの具体例をたどることで、頭では分かっていても行動に反映させるのが難しい、という状況を打破しやすくなるかもしれない。だが、この書籍から学ぶべき最大のポイントは、情報収集を含め、日々日頃の鍛錬が欠かせない、という事実かもしれない。

 
posted by 山田克彦 at 12:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月24日

ミッチ・アルボム「天国の五人」(洋書)

 「モリー先生との火曜日」で知られるミッチ・アルボム氏の初の小説、という触れ込み。遊園地の事故で死亡した80歳過ぎの男が、天国に向かう過程で5人の人物に出会い、それぞれから人生についての教訓を学ぶ、という物語。

 人生を前向きにとらえようとするアルボム氏らしい物語であり、その人生の意味合いについての優しいまなざしは読んでいて癒される。一歩引いてみればくだらないようなこと、に執着しているときにこそ、このような小説を読んで落ち着いて考えてみるのがいいのかもしれない。

 ただ、主人公がタイトルの通りに1人に出会ってまた次の人に会って、という展開はやや冗長。最後はもっともっとズシリと来るような仕掛けがあっても良かったかもしれない。著者がコラムニストだからか、すべてを丁寧に語り過ぎているところもある。

 (注)読んだ原書はキンドル版: Mitch Albom "The Five People You Meet in Heaven"
posted by 山田克彦 at 02:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする